今もっとも危険な香りを漂わす女、小向美奈子が、あの鬼才・団鬼六による官能小説の古典にして金字塔「花と蛇」シリーズの最新作、映画『花と蛇3』にチャレンジ! 伝説の緊縛師・有末 剛を緊縛指導家に迎え、基本プレイの荒縄調教のみならず、屋外での緊縛露出、拘束全裸レズ、利尿剤注入、強制放尿、淫靡な触手責めなど、非日常的なめくるめくエロスの世界で小向が淫らに舞う! 禁断のステージに足を踏み入れた彼女自身に話を聞いた。

■取材・構成・撮影/床板京平(OFFICE NIAGARA)

ちゃんと縛れば大げさな痛みはない、緊縛はアートです!

―― 『花と蛇』という有名なシリーズに出ることになったときは、どんな心境でしたか?

今回のお話をいただいたときは、素直にすごくうれしかったです。とても有名な原作・映画のシリーズですし、10代の後半だったと思いますが、(杉本)彩さんのパート1、パート2を観ていて、かなりの衝撃を受けていました。公開された当時は大きな話題になっていたじゃないですか。わたしの周りの友だちも含めて、皆で騒いでいたほどでした。痛そうだよね~なんて言いながら、一緒に『花と蛇』シリーズを観ていた記憶があったほどです(笑)。

 ―― なるほど。もともと緊縛の世界というか、麻縄のSM官能プレイに興味があったとか?

それはないです(笑)。普通に暮らしている中で、縄に出会うということがまずないですよね(笑)。ただ、いろいろなことへの好奇心は強いほうなので、『花と蛇』を観てやってみたいなあとは思っていましたが、まさかこんなに有名な作品で自分が縛られることになるとは思ってもいませんでしたね。最初は慣れずに動いてしまい、縄が無駄に締まって痛かったのですが、アザなどが残っても、ちゃんと縛れば、大げさな痛みは感じないんですよ。

 ―― こうして今回『花と蛇3』でガッツリと緊縛の世界を体験してみていかがでしたか?

とても芸術的な世界だと思いました。皆さんが一般的に思っているのは、まず痛そうであるとか、そもそもこんなことをして何が楽しいの? と感じる人もいると思うんです。ファンの人たちにも痛いの? と聞いてきたりする人がいましたし、美奈ちゃんは何でそういうことをするの? と言う友だちまでいて(笑)。それで緊縛イベントに直接来てもらったときに感想はどうだったかと聞いたら、本当に芸術的できれいだねと言ってくれました。

緊縛は生け花と同じこと。受け止め方ではアートとして成立する!

―― 緊縛で調教というのが映画のテーマで、実際に調教されている感覚はありました?

そうですね。精神的に調教されていく感覚はあったような気がします。トークショーで有末(剛)さんが言っていたのは、緊縛というのは生け花と一緒で、縄できれいに女性を飾っていくものだそうです。調教というのは、映画的というか、その次のテーマ? なのかな。ただ緊縛は初めてのことだったので、痛くない場所を探して動いてしまい、でも動くと締まっていくので痛いんです(笑)。ちょっと調教される以前の問題はありましたね(笑)。

 ―― ビシッと緊縛が決まった場合、いわゆる性的な快感みたいなものはありましたか?

うーん。縄を解かれて降りた瞬間は、止まっていた血が流れるので気持ちいい……そうじゃないですね(笑)。本当に初めてのことだったので、緊縛が完成した瞬間、お客さんの反応の大きさで、そういう気持ちよさはありましたね。観たことがない人にとっては、衝撃的じゃないですか(笑)。実はわたしは縛られている間は、全体が見えていないんです。お客さんの反応を観ながら、肌で感じながら、それですごいなあと思っていた感じでしたね。

 ―― 『花と蛇3』で出会った緊縛の世界観を、今度は観客にどう受け止めてほしいですか?

いびつな形で縛られているスタイルもありますが、そのスタイルをどう受け止めるかだと思うんです。すごく芸術的という人もいれば、そうじゃないいろいろな意見もある。緊縛の世界をわかっていらっしゃる人が観てくださったときには、何回か拍手をいただきました。先日も有末さんとイベントで緊縛したときにも、ハマッた感じがわかったんです。上手く呼吸が整ったのかどうか、そのハマッた感じというのは芸術に近い感覚だと思います。

緊縛は信頼関係がないと無理! 愛を確かめ合う作業に似ています!

 ―― その有末氏は緊縛のプロということで、実際にはどんな感じの人なのでしょうか?

怪しい感じの人(笑)。冗談ですが、撮影の半ばにまとめて緊縛するシーンを撮りましたが、東映の撮影所で縛って吊るされてということになって、有末さんと一緒にその場で作り上げていく感じでした。わたしは縄師アリスエって気軽に呼んでいましたが、世界的にも有名なお人なんです。緊縛はお互いに信頼していないと乗り切れないものなので、縄を通して信頼関係を確かめ合うところはあったと思います。愛を確かめ合うみたいな感じですね。

 ―― 映画はオリジナルの技がいくつも決まっていましたが、失敗もあるわけですよね?

そうみたいですね。縄から逃げようとして、抵抗されるとどうしようもないみたいですよ。縄の世界も合う、合わないがあるみたいで、合わない人はちょっと我慢してもらわないとダメなようです。逃げると余計に痛くなっちゃうんですよ。結果的にわたしは何個かポイントをつかめたようなので、乗り切れました。わたしは絵をかくことや表現することが大好きなので、1つの作品として『花と蛇3』がこうして世に出て行くことはうれしいですね。

 ―― 最後に、『花と蛇3』の撮影全体を振り返ってみて、今、何か思うことはありますか?

当初、なりきる、やりきるしかないと思っていました。けっこう体当たり系タイプで、もちろん彩さんも体当たりだったとは思いますが、追い詰められていくうちに、どんどんそこで快楽を覚えていったのかもしれないです(笑)。作品を観れば、リアルで面白いかもと感じてもらえると思いますし、自分に置き換えて映画を観られると思うんです。もし自分が縛られるなら痛そうだなあと置き換えて(笑)、そういう楽しみもある映画だと思います。

 

プロフィール
小向美奈子(遠山静子 役)

1985年生。埼玉県出身。15歳の時、グラビアアイドルとしてデビュー。かわいい顔立ちに豊かな胸で人気を博し、多くのグラビア雑誌を席捲するが、2009年にアイドルからストリッパーへ転身。同年6月に東京・浅草のストリップ劇場、浅草ロック座の25周年特別興行のステージにゲスト出演。世間の注目を集める。現在ストリッパーとして精力的に活動中。

■オフィシャルサイト:http://www.minakokomukai.com/
■小向美奈子 (minakokomukai) on Twitter:http://twitter.com/minakokomukai

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