
芸能界イチ、おそばが大好きで知られる俳優でタレントのルー大柴さんが、新メニューだらけのおそば屋さんをオープンさせてしまった!? 根っからの江戸っ子で、新しいおそば屋さんができれば、必ず出かけるというルーさんが、今まで誰も食べたことがない新作のおそばを研究・開発! その名も“ルー大柴の藪からスティックそば屋”! その新メニューとして売り出すため、若者の街・渋谷や、美人歯科衛生士が働く臨海副都心・有明、凄腕ママさんバレーボールチームが活動する江戸川区など、都内の全域に出前を敢行! 果たしてルーさんの創作そばの評判は……!?
■取材・構成・撮影/床板京平(OFFICE NIAGARA)
そば歴50年!! 本気でお蕎麦屋さんになろうと思った少年時代
―― ルーさんが、とてもおそばが大好きということで、今回の企画がスタートしたそうですね。
ええ。非常におそばが好きなんですよ。老舗のお蕎麦屋さんから立ち喰いそばまで、学生のころからよく食べていました。藪そば、砂場など、いろいろとあるじゃないですか。前から面白い企画にならないかなと思っていて、“藪からスティックに”にピッタリで今回DVDになったわけです。あまりにもポピュラーなフード、わたしがおそば好きということと、“藪からスティックに”が若者の間で大ブレイクしているということで、今回の企画が生まれてきたようなものですよね。
―― 学生のころからおそばを食べていらっしゃるということは、そば歴はそうとう長いですね。
もっと前、小学生のころから食べているので、47~8数年ですね。幼稚園のころから人を楽しませる表現者の職業に就きたいと思っていましたが、ある時、小学生の2~3年生ぐらいの時かな。将来、お蕎麦屋さんになろうと思ったことがトゥーマンスありました。本当にショートだったけれど、それはなぜかというと、ある日曜日にお蕎麦屋さんの出前を食べたら、おいしかったんです。これはいいなと。エブリディいろいろなお蕎麦が食べられるので、いいなと思ったわけです。
―― それで、実際には俳優になって、今回、念願が叶って、お蕎麦屋さんを出店ということに!
凝った暖簾や看板などを作っていただきまして、本当にサプライズ。しかも、ロケをしたところがわたくしの実家の近くで、初めてそばを食べた砂場という店で。そこを1日だけお借りして、撮影させてもらいました。現在の若旦那にちょっと教えてもらいながら、実際におそばを切って、打って、その模様はDVDを観ていただければわかると思います。ちょっといびつな形に切れてしまいましたけれど、実に美味しかったですよ。きしめんみたいでしたけど(笑)。
美味いか不味いかわからないのが、立ち喰いそば屋の魅力で恐怖!
―― それは、カタチの問題ですよね。味はまったく変わらないという。男の料理ということで。
そうです、そうです。ええ、男の料理ということですね(笑)。でもですね、茹でてちゃんと料理すれば上手いんです。味は全然変わらない。皆で食べているシーンがありますが、上手い、上手いと言ってくれましたし、スタッフやプロデューサーたちも本当に上手いと言ってくれました。
―― ルーさんが日常的に食べ歩いているお蕎麦屋さんが、何軒もあるという情報を聞きました。
そうですね。何軒かありますね。中学校2年生の時にプールに行った帰りに立ち喰いそば屋のとりこになって以来、いまだに立ち喰いそば屋さんに行っていますからね。歩いている時に立ち喰いそばのニオイを感じる瞬間があるじゃないですか。ちょっと食べてみようかなと思う。怖いのは、そこが美味いか不味いか(笑)。美味い不味いと、いろいろな立ち喰いそば屋さんがあるとは思いますが、今回はいろいろと考えて、ルー大柴が選ぶベスト5を収録させていただきました。
―― それは興味深いですね! 最近のルーさんのおすすめの立ち喰いそば屋は、どこですか?
方南町に「地下鉄そば」というのがありまして、そこで食べられる“ソーセージ蕎麦”が大好きなんです。ソーセージは魚肉ソーセージですね。これがフィット! おそばと魚肉ソーセージが合うんです。いまだに通っていますよ。立ち喰いだから、4人ぐらいしか店内に入れないけど(笑)。
マカロンのおそばを食べたら静かになってしまった麗しきデンティスト
―― コンテンツの話題にしましょう。“藪からスティックそば屋開店準備”は、大変でしたか?
大変なことはなかったかな。めんを実際に打って平らにして薄く延ばして。力が要るところは大変でしたけれど、包丁を入れて切っていく段階になると、けっこうきれいに切れるの。その気になりましたね(笑)。“ダーツバーへ出前”では、ブリトニーちゃんが強烈でね。観てもらえばわかると思いますが、あの迫力にたじたじですよ。ちょっとチキンスキン、鳥肌が立ちました。負けじとやろうと思いましたが、老いてはチャイルドに従えということで、大人しくしていました。
―― “デンタルクリニックへ出前”編では、女性たちの生のリアクションが見ものですよね(笑)。
皆さんおきれいなデンティストさんで、面白かったですよ。おかきとマカロンのおそば。わたし自身は全部イートしているわけではないので、どうなのかというとわからない。で、彼女たちもチョップスティックというか、箸が進まない。残念でしたよね(笑)。すごい美味しいと言われることもありましたが、ハズレだったんでしょうね。最初はルー大柴だ! なんてテンション高かったのに、マカロンのおそばを食べたら静かになってしまいました。でも、あられは合う。ふやけちゃったけれど、評判はよかったですよ。
―― その後、“バレーボールチームへ出前”、“ニュークラブへ出前”と出前が続いていきます。
ええ。お子さんがいらっしゃるママさんバレーで、皆さんOKでしたね。子どもたちまでイートしちゃって、わたくし見ていて、自分でも食べたくなりましたから。食べた人の顔を見れば、わかりますよね。マカロンはわからなかったけれど(笑)、これは最高でしたね。後はうなぎ! これはそうとうフィットすると思います。ニシンそばとかありますからね。当初、秋刀魚を入れたことがありますが、食べた人が美味しいと言ってくれました。お次はおでん。これは普通にOK。
外国では日本料理を食べない。和食は日本で食べるのが一番!
―― 英語混じりの日本語、ルー語を駆使する一方で、茶道など日本文化に造詣が深いですよね。
好きですね。ティー道もやっていますし、とにかく安くて美味しいポピュラーな和食に非常に愛着があります。とにかくお蕎麦は美味しい。美味しいから食べる。食べることで元気になる。生きる活力になる。それがお蕎麦の最大の魅力でしょうね。外国でヒッピーをしていた時代に、空を見上げて天ぷらそばが食べたいな、カレーうどんなどのヌードルが食べたいなと思い出したことがあります。海外にジャパニーズレストランがあることはあるけれど、ひどい。ひどかった(笑)。
―― 海外に行ってジャパニーズレストランに入ったことがある日本人なら誰もが思いますね。
今から36~7年ほど前にロンドンで天ぷらそばを食べたことがありますが、お金もなかったけれど、その当時で1500円ぐらいでした。日本のいい店でも300円ぐらいで食べられましたから、そうとう高い。でも、背にストマックは代えられないから食べましたけれど、やっぱり藪からスティックそばには叶いませんでしたね。ガッカリした記憶がありますね。それ以来、外国で日本料理を食べに行かなくなりましたね。やっぱり日本食は日本で食べるのがいいなと思いましたよ。
―― さて、念願のお蕎麦屋さんを擬似出店されたわけですが、今後はどういうサプライズを?
昨年の話ですが、わたくしが再ブレイクした影響で、それまで会ったことがないような人たちとトゥギャザーさせていただいた一年だったと思います。仕事上でのさまざまな初体験もありまして、たとえば、企業が主宰するゴミ広いに参加したり、ユニセフのお仕事をしたり、今までにない経験が多かったんです。以前よりリトル、めずらしいお仕事が増えました。エコ運動をしたりして、心まで広がったような気がします。結局、先のことはシンク、つまり考えないようにしていますが、ともあれ、この「ルー大柴の藪からスティックそば屋」を、まずはかわいがっていただきたいですね。そうすれば、今度はうどん、スパゲティーと、広がっていくかもしれないです。
プロフィール
ルー大柴
1954年生。東京都出身。新宿区で印刷会社の御曹司として生まれる。高校卒業後、欧米へ放浪の旅に出てヒッピー生活を送り、帰国後、俳優を志して20歳で俳優・三橋達也の付き人に。その後、「勝アカデミー」の第一期生となって小堺一機らと出会うも、長い下積み生活を続け、1989年ごろ、ラジオ「コサキン」や舞台「カンコンキン」などに出演して、34歳でタレントとして遅咲きの大ブレイクを果たす。以降、テレビ局全局でレギュラーを持つほどの売れっ子タレントとしてバラエティー番組などで大活躍する一方で、1994年のNHK大河ドラマ「花の乱」に出演。俳優としての活動も広げていく。一時、テレビの世界から離れて舞台を中心に活動していたが、2007年、英語と日本語を独自のセンスで組み合わせた“ルー語”が自身のブログを通じて再び大ブームとなり、再ブレイク。現在に至る。円熟味を増した人気タレントとして精力的に活動中。
バックナンバー
- 2010.3.16 「ルー大柴の藪からスティックそば屋」ルー大柴さん単独インタビュー
- 2010.3.02 『卒業までにしたい3つのこと』南沢奈央さんインタビュー
- 2010.2.24 『コトバのない冬』渡部篤郎監督インタビュー
- 2010.2.19 『宝海大空 大空 夢の途中』宝海大空さん単独インタビュー
- 2010.2.10 『おやすみアンモナイト 貧乏人抹殺篇/貧乏人逆襲篇』疋田紗也さんインタビュー
- 2010.2.02 『古代少女ドグちゃん』井口昇監督インタビュー
- 2010.1.22 『手のひらの幸せ』浅利陽介単独インタビュー
- 2010.1.22 『我が至上の愛 ~アストレとセラドン~』ステファニー・クレイヤンクール単独インタビュー
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