
オーディオヴィジュアル専門誌HiViの編集長・泉さんに聞く
~素晴らしきblu-rayの世界~第2弾!!
続々とソフトがリリースされ、ますます活況を迎えるブルーレイディスクの魅力と、
高画質、高音質を堪能できる 秋冬のオススメタイトルをピックアップしていただきました。
そしてそして、11月17日発売予定のHiVi25周年記念号についても伺ってきました!!!
注目して欲しいのは名作BOXです!
――秋頃からブルーレイディスク(以下BD)のソフトリリースが加速していますね。
そうですね。今年2月に東芝のHD DVD撤退宣言以来、BDが注目を集め、日本では薄型テレビとの相乗効果もあり、BDレコーダーが右肩上がりに売上を伸ばしています。実売で6~7万円という手頃なBDレコーダーも登場し、BDを視聴できる環境が調ってきました。それにあわせてソフトのリリースも加速しているというわけです。
――映画ファンとしてはどの作品を選んだらいいのか迷ってしまいますね。
最新作はBDの威力を存分に堪能できると思います。でも今回注目して欲しいのは名作BOX。修復も丁寧にされていて、「えっ、こんな絵だったの?」と驚きと感動を覚えるほどです。
コルレオーネが胸につけていた赤いバラの鮮明さは見事
まずは『ゴッドファーザー』。コルレオーネが胸につけていた赤いバラの鮮明さなど、色の表現がとにかく見事。BDじゃなれば見えない色、赤と黒の微妙なコントラストなど、ひと皮向けた世界が広がっています。PART1の絵はとにかく渋く、PART 3の銃撃シーンの音はお腹にドスンとくる凄さ。久しぶりに全作を最初から見直してみたいと思うほどの衝撃を受けました。特典ディスク付きの4枚組で2万円を切る値段はお値打ち感が高い。このBD版で「ゴッドファーザー」デビューできる方は幸せですよ。
――『スタンリー・キューブリックBOX』もリリースされますね。
キューブリック・ファンはマストバイでしょう。個人的には「2001年宇宙の旅」の大ファンでして、レーザーディスク以来、DVD、ドイツ版BDなど、各種フォーマットで合計10バージョンは買っています(笑)。HALのライトの赤いグラデーションが微妙なところまで再現されていたり、宇宙船ディスカバリー号内の白の階調が素晴らしくキレイだったり、映像に圧迫感がなく、本当に気持ちいいんです。
――(笑)。編集長の熱い思いが伝わってきます。他にも年末にかけて注目BOXが目白押しですね。
『猿の惑星』『007シリーズ』『オーメン』、来年には『ランボー』も登場します。特に「007シリーズ」については、以前HiViの特集で、フィルムのテレシネ&レストアを担当しているアメリカのプロダクションを取材したことがあるんですが、その時に同行してもらった評論家さんも、とにかくマスターの画質が素晴らしいと驚いていました。『ドクター・ノオ』『ロシアより愛をこめて』などは40年以上も前の作品なのですが、丁寧なレストアの効果が出ていて、満足のいく仕上がりになっています。
“50年”の眠りから覚めた「眠りの森の美女」は必見!!
『ルパン三世 カリオストロの城』は絵もなかなかいいのですが、それに加えてリニアPCM2.0ch(48kHz/16ビット)という、CDよりも高品質なサウンドが収録されています。ルパンの声も太く、思わず引き込まれそう。また『ルパン三世 first-TV』シリーズは1080/24pで収録されているのも注目です。もともとフィルム撮りなので、放映時では味わえなかったフィルムのニュアンスを楽しめると思います。
――アニメといえばディズニーの『眠れる森の美女』が気になります。
70mmフィルムで撮影された作品で、公開当時の画面サイズで初収録されたんですよね。当時は2.55対1という画角で、現在のシネスコの2.35対1よりも少しだけ横に長かったんですね。これまでのDVDなどでは2.35対1で収録されていたので、両脇にほんのちょっと見えない部分が存在したらしいんですけど、今回のBDは2.55対1で収録している、まさに完全版です。“こんな端までちゃんと描き込んである”そんなディズニーのアニメーターたちの愛情と情熱が50年ぶりに目の当たりにできる、これは画期的なことです。絵の完成度も抜群。冒頭の本を開くシーンで、宝石などの装飾品の色が鮮明で、ノイズもなく、よくここまで修復したなと感心しました。
――来年のキラーソフトはありますか?
延期になっていた『AKIRA』が、192kHz/24ビットという過去最高の音声フォーマットでお目見えします。しかも人のα波が出やすく心地よく感じられる音として研究されているそうですよ。ホームシアターの5.1chで聞いたらどうなるんだろうと、いちファンとして今からワクワクしています。
ブルーレイでコンサート会場にいるような臨場感を!!
やはり『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』ですね。19年ぶりの新作は、テーマ曲を聞いただけでボルテージが上がります。残念ながら前3作のBDがまだなので、早々にロスレス音声でリリースしてもらって、一気見したいですね。他にも個人的に印象が良かったのは『アクロス・ザ・ユニバース』。映画ファンはもちろん、ビートルズファンなら絶対に買ったほうがいい。「レット・イット・ビー」は泣けますよ。
――BDは音楽ファンも楽しめそうですね。
もちろん。クラシック作品も充実してきましたよ。例えば『ヨハン・シュトラウス
こうもり』はリニアPCM音声にも圧倒されますし、人の肌のツルツル感も見えるくらい絵も鮮明で、実に説得力のあるハイビジョン映像です。『小澤征爾ベルリン・フィルハーモニー
悲愴』は、制作サイドのBDに対する意気込みが伝わってくる1枚。96kHz/24ビットというクラシックものとしては非常に高いビットレートで収録され、絵も楽器のてかりや金属の質感の違いも分かり、カメラワークも丁寧、贅沢な作品です。
コンサートになかなかいけない方も、ライブ会場にいるような気持ちにさせてくれるので、ぜひBDで味わってほしいですね。
70分のオリジナルDVD付、HiVi創刊25周年号をお楽しみに!
――自宅が映画館にもコンサート会場にもなる。DVDで持っていてもBDに買い換える価値がありそうですね。
十分あると思います。昨年まではハリウッドを始めとする映画スタジオも、実際に製作を行なうプロダクションもBDについては手探り状態だったんですが、ここに来て環境も調い、意識も技術も劇的に進化しています。その結果、ディスク自体の絵も音もレベルがグッと上がった。としたら、その上がったところを楽しまない手はないでしょ?
BDのクオリティを分かっていただけたら、次はアンプなどAV機器を揃えていただければ、確実に人生が豊かになりますよ。
――ところで12号のHiViは25周年記念号ですね。
はい、11月17日発売の12月号は、通巻301冊目の創刊25周年号になります。特別付録としてHiVi初のオリジナルコンテンツを収録したDVDがついています。漫画家のモンキー・パンチさんのホームシアター訪問記や、最新BDの予告編や評論家諸氏からのメッセージなど、計70分収録しています。50型のプラズマやフルHDプロジェクターなどが当たるモニタープレゼントもありますので、どうぞお楽しみに。
HiVi
1983年12月、オーディオの感動を世に広めることを目標にした出版社、ステレオサウンド社より発刊。「大画面・高画質・高音質・サラウンド」の4大視点に注目して、AV機器のあるべき姿とその魅力を追求。その姿勢に共感を受けたオーディオマニアから熱烈な支持を受けるデジタルAV界のトップリーディング・マガジン。
バックナンバー
- 2008.11.14 雑誌HiVi編集長 泉哲也さんに聞く ~素晴らしきブルーレイの世界~
- 2008.11.12 映画『Happyダーツ』公開☆佐藤仁美さんインタビュー
- 2008.11.7 大ヒット公開中!!『ハンサム★スーツ』北川景子単独インタビュー
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- 2008.10.25 「pieces of love vol.1 つみきのいえ」 加藤久仁生監督インタビュー
- 2008.10.25 11月28日(金)公開!! 『ソウ5』デイビッド・ハックル監督記者会見レポート
- 2008.10.21 「Beach Angels 原幹恵 in マウイ島」リリース原幹恵さんインタビュー
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- 2008.10.1 北野武監督の『アキレスと亀』★主人公・柳憂怜さんインタビュー
>>2007年のインタビュー一覧








