
仕事も恋も、人生にも疲れ始めたアラサーのヒロインが、ダーツを通じて光り輝いていく姿を切り取る映画『Happyダーツ』が公開に。全日本ダーツトーナメントを舞台にした白熱の決勝シーンもファンには話題だ。辺見えみり演じるヒロインの親友・麻衣役で好セーブを披露する佐藤仁美に 『Happyダーツ』にまつわる話を聞いた。(取材・構成・撮影/床板京平)
マイダーツも持っていて、毎日ダーツバーに通って遊んでいたこともありました!
――『Happyダーツ』はダーツがモチーフですが、そもそもダーツに興味はありましたか?
じつは私、ダーツが流行るずいぶん前からダーツをやっていて、マイダーツも持っています(笑)。それから3~4年してダーツ・ブームが来て、また少したってから今回の映画のお話をいただいて、またダーツが流行っているんだって思いました。知り合いのダーツ店に『Happyダーツ』のチラシが置かれていたみたいでうれしかったです。今はあまりダーツができていなくて、二次会のノリでみんなで遊んだりする程度です。
――佐藤さんがハマっていた最盛期には、どれぐらいの頻度でダーツをやられていたのですか?
ほぼ毎日ダーツバーに通いつめて遊んでいました。毎日筋肉痛! 大会には出たことはないんですけど、チームを組んで本気で試合をしていましたね。お酒も飲みながらなので、真剣かどうかは微妙ですが(笑)。『Happyダーツ』はラブストーリーも絡めたドラマチックな展開になっていきますけど、実際のダーツバーでは出会いはなかったですね(笑)。第一、私の行動範囲にはイケメンがいたことがなかったんですよ(笑)。
――ヒロインの親友・麻衣はダーツをしませんが、どんなことを気をつけて演じましたか?
キャストの中では私が1番のダーツ経験者なのに、私はダーツを投げれないという設定ですからね。他のキャストのみんなはやったことがない人のほうが多くて、実際に投げたら一番入るのは私でした。監督にも言ったんですけど、“できない役なので”って言われ(笑)。なので、とりあえずかわいく映っておこうと。辺見さんと加藤和樹君を追いかけるシーンがありますが、ムダに切れが良かったり、まごついたり、工夫しました(笑)。
私、お酒のイメージが強いみたいですが、じつはそんなに好きじゃないんです(笑)
――『Happyダーツ』からは楽しそうな雰囲気も伝わりますが、撮影現場はいかがでしたか?
超楽しかったですよ!
カメラが回っていないときは、辺見さんと新田恵利さんに私の恋愛相談をしょっちゅうしていたような気がします。とにかく四六時中しゃべっていた記憶しかなくて、ただ、何をしゃべっていたのかはあまり覚えていないのですが。最近のマイブームなどを勝手にしゃべっていました(笑)。それと、村杉蝉之介さんがおかしくて。彼のケータイを勝手に奪って私の写メを撮って、待ち受けにして遊んでいました。
――ヒロインを演じた辺見さんとの息もピッタリですね。共演の感想はいかがですか?
辺見さん、超いい人! 飲みに行こうって約束してて、まだ全然実現していないんですよ。元気で、ワンピースでタイツでピンヒールで、かわいいんですよね~。キャストのみなさんとは初めて会ったんですけど、なんだか初めて会った気がしなかったんです。仲良くなったら飲みに行ったりしますけど、私、お酒のイメージが強いみたいですが、じつはそんなに好きじゃないんです。お酒ではなく、酔うことが好きなんですよ。
――酒豪のイメージが定着してますよね?
劇中には“家飲み”のシーンもありますけど――
酔うと知らず知らずのうちに分量が増えていくということですね。何を飲んでるのかと聞かれて、“緑茶ハイ”って言うと“え?”って驚かれますよ。酒好きなのか? って感じで(笑)。酒豪ではないですが、1回飲み始めるとダラダラ長いですかね。「鏡月」のビン1本ぐらい。ベロベロに酔っ払いますけど、これって強いってことですか? ずっとハイテンションですね。しゃべって歌って踊って。次の日は死んでますけどね(笑)。
『オースティン・パワーズ』のようなコメディは、観るのも出るのも大好きです!
――今回の麻衣役も含めて、役を演じるときはどのような準備をして臨むのですか?
そんなに役作りなどはしないんですよ。役に関係する基本的な要素を思い浮かべて、あまり飾らないですね。固めてしまうと、融通が利かなくなってしまうんですよ。お笑いでいうところのツッコミの立ち居地がよくて、自由にやらないと硬くなってしまうんです。それと、監督によっては、“どういうふうにしたら撮りやすいのかっ?”てあると思うんです。そういうときも遠慮なくドンドン自分に聞いてほしいタイプですね(笑)。
――たとえば、演技で参考にするために、映画やDVDをよくご覧になったりしますか?
驚かれるんですけど、普段はあまり観ていないんです。どうしても観たい瞬間が訪れて、夜中に一気に観たりするタイプです。デビュー当初はよく観なさいって言われましたが、ある俳優さんが“そういうことはしない”って言われてて、ちょっと影響を受けた感じですね。結局、観ただけでは演技が上達するわけでもないですし、観すぎると整理がつかなくなって大変なんですよ。自然にナチュラルに演技することがベストだと思います。
――最後になりますが、佐藤さんの今後の抱負や目標などをお願いいたします。
コメディですね。観るのも出るのも大好きなんですよ。スタッフがまず笑ったら勝ち!
みたいなところがあって、楽しいですね。基本的にツッコミはやりやすいんですが、ボケって今までやったことがないんですよ。『オースティン・パワーズ』のようなコメディは日本では無理そうですけど、実現したらいいですよね。いただいた仕事を一生懸命にこなすだけですが、広い心でいろいろな役にチャレンジしていきたいと思います。
プロフィール
佐藤仁美
1979年生。愛知県出身。1995年、第20回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリに選ばれ、ANB 系ドラマ「海がきこえる~アイがあるから」でデビュー。原田眞人監督作品『バウンス ko GALS』(97)で映画初主演を務め、ブルーリボン新人賞、キネマ旬報新人女優賞など数多くの新人賞を受賞。以降、多くのドラマ、舞台、映画などで幅広く活躍。近年の出演作は『0(ゼロ)からの風』(07)、『ノン子36歳(家事手伝い)』(08)のほか、『空へ 救いの翼 RESCUE WINGS』(08)、『劇場版 カンナさん大成功です!』(09)などの公開が控えている。
バックナンバー
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